LiB再生事業
レアメタル事業の集大成。
アサカ理研の新たな柱。
リチウムイオン
電池市場の急速な拡大
ハイブリッド車や電気自動車といった次世代車や、私たちの生活を豊かにするスマートフォンなどの最先端デバイス。その動力源として使用されるのが、リチウムイオン電池(以下、LiB)です。特に、脱炭素社会の実現に向けた次世代車の普及に対する動きに呼応し、LiB市場も急速に拡大しています。
しかし、LiBをはじめ、最先端デバイスなどの材料として幅広く使用されるレアメタルの調達や鉱山開発には、環境負荷や社会問題などの課題もあります。アサカ理研は、半世紀にわたり培ってきた技術を活かし、2013年よりレアメタル事業に、2019年よりLiB再生事業に参入しました。使用済みのLiBからレアメタルを再生し、LiBの原料として供給する "LiB to LiB" の早期実現を目指し、あらゆることに挑戦していきます。
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レアメタルが抱える世界的課題
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レアメタルは、次世代車やIT製品などの高機能高付加価値製品や、コジェネレーションシステムに代表される環境対策製品・省エネ化にとって、必要不可欠な資源です。
一方で、埋蔵量が少なく、技術的・経済的な理由で抽出が困難であり、安定的な供給が政策的に必要な非鉄金属でもあります。レアメタルは偏在性が高く、中国やインドネシア、南アフリカなどの国々が高いシェア率を占め、日本は海外からの輸入を通じ、調達せざるを得ません。
また、LiBの主原料であるコバルト、ニッケル、リチウムの3元素については、近い将来に供給不足に陥るとされています。資源枯渇の懸念がある中、資源の確保における競争は激化し、安定した資源調達の実現が世界的な課題となっています。
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次世代車の急速な普及
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脱炭素社会を見据えて急速に普及していくであろうハイブリッド車や電気自動車といった次世代車の生産台数は、2040年に1億台の大台に達すると言われています。
しかしその一方で、役割を終えた車両の廃棄台数は、近い将来に急激に増加し、2040年には6,000万台を超えることが見込まれており、急速な普及の裏側で、廃棄処分という新たな課題が浮かび上がっています。
LiB再生事業に
参入する理由
2015年パリ協定にて、温室効果ガス排出量削減の新たな枠組みが定められ、世界各国で様々な取り組みがなされています。電気自動車をはじめとする次世代車の普及はその中の一つで、搭載されているLiBを巡っては、EUにおいてカーボンフットプリントの提出や、一定以上のリサイクル材料使用を義務付けた、新たな規制の導入が検討されているなど、さらにその歩みを大きく進めようとしています。
しかし、資源の偏在性や枯渇、過度な鉱山開発による自然破壊や産出国での労働問題、役割を終えた後の廃棄処分方法など、多くの課題が残されています。
当社がなぜ、LiB再生事業に参入することを決意したのか。それは、当社が"LiB to LiB" を実現し、国や地域内に安定した資源循環プロセスを生み出すことで、これらの課題解決に貢献したい。そして、人と地球の持続可能性に大きく貢献したいと考えたからです。
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"LiB to LiB" の実現に向けた
研究開発 -
"LiB to LiB" の実現に向け、当社はCO2の排出をできる限り抑えながら、レアメタルの高回収率を達成することを目指して研究開発を継続しています。
研究開発の過程で、貴金属事業を通して長年にわたり磨いてきた技術を活かし、レアメタルを回収する独自技術の開発に成功しました。これは、LiBからリチウム、コバルト、ニッケルなどのレアメタルを高い回収率で回収し、LiBの原料として再生させることを可能とする技術であり、一般的には難しいとされているリチウムの回収を特に得意としています。これらの技術により当社が再生した原料は、鉱物資源由来の原料と比較しても遜色のない品質であると評価を受けています。また、回収の過程で発生するCO2や廃棄物の排出を大幅に抑えることにも成功しています。
LIBから原料を回収する際の回収率目標など、今後LiBリサイクルに関連する規制が制定されると見込まれています。規制をクリアしながら、より高い回収率でのレアメタル回収・再生を行うために、当社は日々技術の向上に努めています。
"LiB to LiB" を
福島で実現するために
当社は、創業の地である福島県で、LiB再生事業を推進していきます。その新拠点となるのが、2014年に設立した「いわき工場」です。
東日本大震災および原子力災害によって甚大な被害を受けた地域の産業復興に貢献するとともに、新たな資源循環モデルの構築を目指します。
Story02新いわき工場
いわき工場は、
LiB再生事業の新拠点へ。
アサカ理研が向き合う
レアメタルの可能性
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Story01LiB再生事業
レアメタル事業の集大成。
アサカ理研の新たな柱。 -
Story02新いわき工場
いわき工場は、
LiB再生事業の新拠点へ。 -
Story03"LiB to LiB" 実現の先に
アサカ理研が目指す
新たな資源循環モデル。