貴重な金属資源を
再び社会に循環させるために。
渡邉 太一
watanabe taichi2023年入社
製造本部|貴金属製造部 製造2課2係
わたしの仕事
不良品や廃棄品などのスクラップから貴金属を取り出す。
当社の貴金属事業において、お客様の工場から出た不良品やスクラップから、薬液を使って貴金属を取り出す工程を担当しています。スクラップを薬液に浸し、貴金属を分離させる作業は化学反応を用いるので、実験好きだった私にとって大きな魅力がある仕事です。実は、アサカ理研を知ったのは高校時代。部活動でSDGsに取り組む企業を取材した際、当時「こおりやまSDGsアワード」を受賞したアサカ理研と出会い、資源を循環させるという事業内容に強く惹かれました。資源の再生事業に興味を持ったこと、そして、年々価値が高まる貴金属に関わり長期的に社会へ貢献したいという想いが、入社の動機となりました。
仕事のやりがい
自分の仕事が未来に役立っている実感。
この仕事の難しさは、作業効率と丁寧さの両立が求められるところです。スクラップは大きさや形状など、様々な種類があります。そのため、種類に応じた回収作業をしなければなりません。効率よく貴金属を取り出すには、経験と知識の積み重ねが不可欠です。また、有価金属の価値は高いため、それらが含まれる薬液を数滴も無駄にしないよう、細心の注意を払っています。入社当初は作業内容を覚えるためにひたすらメモをとり、あっという間に数冊のノートが埋まりました。薬液に浸す時間もスクラップの特性によって異なるため、しっかりと時間を測り、定量的な基準をもとに作業を行っています。そうして一つずつ作業を習得し、自分の手で取り出した貴金属が再び社会に循環して、未来に役立つ。その実感こそが、私にとって大きなやりがいとなっています。
挑戦と成長のエピソード
どんな小さなことも見逃さない姿勢。
工場では改善活動として、より安全で働きやすい環境づくりに力を入れています。入社当初は「このくらいなら大丈夫だろう」と、どこか自分の中に甘さがあったのですが、先輩方のどんなに細かな気づきも見逃さない姿勢を見て、意識が大きく引き上げられました。また、この改善活動を通して工場全体に気を配れるようになったのも大きな成長です。工場全体で安全に作業を進めるためには、自身の担当を越えた協力やコミュニケーションが欠かせません。忙しそうな工程があれば自分から声をかけ、逆に自分の工程に人手が必要なときにはお願いをする。互いに支え合う環境だからこそ、頼られたときには一人前として認められた気がして、とても嬉しくなります。
未来のこと
資格取得サポートも活用し、もっと自分の可能性を広げたい。
現在は化学的な処理をする工程に携わっていますが、機会があれば抽出した金を最終的な製品として金塊へと仕上げる物理的な工程にも挑戦してみたいと考えています。アサカ理研のような大規模な製造工程での経験は、学校で学んできた内容とはまったくの別物です。大きなスケールで金属が反応したり、形を変えたりする様子を間近で見て、自分の手で操作できるのは、とてもワクワクします。入社してからこれまで、社内の資格取得をサポートする仕組みを活用して、フォークリフト免許やクレーン関連の資格を取得しました。資格を活かして実際の業務で貢献できる場面が増えると、仲間から頼られる機会も増え、さらなる成長につながると感じています。今は品質管理の検定にも挑戦中です。そうやって知識や経験を積み重ね、これからも自分の可能性をどんどん広げていきたいと思っています。
私たちと一緒に挑戦してみませんか?