募集要項
無限への挑戦

無限への挑戦

無限への挑戦

半世紀以上にわたって挑戦を続けてきたアサカ理研。
数々の挑戦はどのように生まれ、今に繋がっているのか。
採用担当者自らが調査員となって、軌跡を知る方々にインタビュー。数ある挑戦のストーリーから、その一部をご紹介します。

創業

start of business

挑戦のはじまり

挑戦のはじまり

アサカ理研が創業した1969年当時、日本は高度経済成長期にあり、大量生産・大量消費という時代でした。しかし同時に公害や産業廃棄物の処理などの社会問題も深刻化していました。そんな中、資源再生の必要性にいち早く目をつけ、社会のため、未来のために、いわば時代を先取りするような形で、アサカ理研の無限への挑戦はスタートしました。

貴金属事業

precious metal business

後藤 康典

語り手

後藤 康典

営業本部 第一営業部 部長

1999年入社。貴金属営業、レアメタル営業部を経て、現在の部署にて自らも営業を行う傍ら、営業人材の育成に携わる。※インタビュー当時

精密洗浄への挑戦

精密洗浄への挑戦

お客さまのニーズから始まった挑戦。

1990年代後半、インターネットや携帯電話が普及し、それらに欠かせない電子デバイス業界も波に乗って市場が拡大。そんな中、アサカ理研はお客さまのニーズに応える形で、一つの革新を目指しました。それは電子デバイスの貴金属回収と精密洗浄を一貫して行えるプロセスの開発。初めての試みではありましたが、アサカ理研には「短納期の洗浄」と、当時他社は事業化できていなかった、電子デバイスに不可欠な部品の再生という、大きなアドバンテージがあったため、挑戦の一歩を踏み出したのです。

母材にダメージを与えない精密洗浄。

母材にダメージを与えない精密洗浄。

しかし道のりは簡単ではありませんでした。当初は洗浄の過程で母材にダメージを与えてしまい、お客さまに謝罪することも。それでも諦めずに努力を重ね、ついに母材に極力ダメージを与えず、スピーディに剥離・洗浄する精密洗浄のプロセスを開発。今では精密洗浄は、貴金属事業の主力にまで成長しました。お客さまのニーズに応えるためには、新たな技術開発を伴うこともあります。やったことがなくても、まずはトライしてみる。精密洗浄業は、そんなアサカ理研の文化から生まれた事業なのです。

工場の様子

環境事業

environment business

笹崎 克之

語り手

笹崎 克之

製造本部 環境製造部 部長

1999年入社。開発職や技術営業を経て、現在の部署へ。
安定操業を継続するとともに、技術伝承を行う。※インタビュー当時

一人の熱意が一大プロジェクトに。

光触媒への挑戦

一人の熱意が一大プロジェクトに。

紫外線の力を利用して防臭・脱臭・有機物分解などの環境浄化機能を強みとした光触媒「凛光」。2007年に発売されたアサカ理研初の独自製品です。このプロジェクトの発端は、当時開発部にいた一人の社員でした。ある大学が研究していた光触媒の技術について、工業化できる企業を探していた折に声が掛かり、彼自ら当時社長だった山田会長へ提案したのです。光触媒は環境ビジネスとして大きな注目を浴びていた事業。アサカ理研にとっては異業種への挑戦でしたが、彼は可能性を感じていました。その熱意を受け、プロジェクトがスタートしました。

ニッチでもオンリーワンを目指す。

ニッチでもオンリーワンを目指す。

いざ始めてみると、大学での実験と工業化ではスケールが全く違うため、想定外の課題が続出。その度にさまざまな人の知見を借り、一歩一歩プロジェクトは前進しました。しかし本当に大変だったのは完成後。拡大中の市場に参入する壁は厚く、売れない日々が続きました。それでも努力の甲斐あって少しずつ販売先が広がり、太陽光パネルメーカーと取引をするまでに成長。その後、市場は縮小し、アサカ理研も撤退することに。しかしこの挑戦は、異業種、そして独自製品開発の成功例として大きな意味を持ちました。同時に、市場拡大の最中の参入だったことから、独自性の大切さを再確認する機会でもありました。当時学んだ「ニッチでもオンリーワンを目指す」姿勢は、現在へと受け継がれています。

工場の様子

レアメタル

rare metal

布沢 剛

語り手

布沢 剛

経営企画部 事業企画室 室長

1999年入社。貴金属営業や海外・新規営業を経験。その後営業企画部を経たのち、現在は事業企画室にて「LiB to LiB」の実現化に取り組む。※インタビュー当時

誰も見向きもしなかったリチウム再生。

レアメタルへの挑戦

誰も見向きもしなかったリチウム再生。

アサカ理研がレアメタル・レアアース回収の研究開発を開始した2014年。当時は液晶テレビや携帯電話などの需要が増加し、製造に不可欠なレアメタル・レアアースの安定供給も重視され始めていました。時代のニーズに応えるべく、アサカ理研は回収・再生の技術開発や設備設計などに取り組み、ノウハウを蓄積していきました。加えて、電気自動車の普及に伴いリチウムイオン電池(LiB)の需要が増加。LiBに含有されるレアメタルの回収・再生に関するノウハウを蓄積するため、スタートしたのが一次電池※1からのリチウム再生です。「リチウム再生は採算が取れない」と、当時は誰も見向きもしませんでしたが、将来的に枯渇することは予見できていました。そんな未来を回避するために、今やる必要がある。リサイクラーとしての想いが込められたプロジェクトでした。※1 再充電ができない使い捨ての電池

小さくはじめる「バラック思考」。

小さくはじめる「バラック思考」。

最初に取り組んだのは、装置の開発でした。まずは小さくスタートするべく、1m四方ほどの装置を手作り。実験も手作業で繰り返しました。今あるものでやってみる、アサカ理研独自の考え方「バラック思考」です。装置部品の選定や製品の包み方など、さまざまな試行錯誤の末、ついにアサカ理研として初の化成品「炭酸リチウム」が完成。この経験はリサイクラーとしての殻を破る、ターニングポイントになりました。さらに、これまでに積み重ねてきた製造管理や品質評価のノウハウを活かし、より純度を高めた炭酸リチウムを製品化。技術力を活かしてニッチな市場に参入し、成功した好事例となりました。

工場の様子

LiB再生事業

LiB regeneration business

布沢 剛

語り手

布沢 剛

未来への挑戦

アサカ理研が次に見据えるのは、廃棄されたLiBから新たなLiBを再生する、水平リサイクル「LiB to LiB」の実現です。世界を舞台に異業種へ参入すること、光触媒のプロジェクトよりもさらに大きな市場へ挑戦することなど、かつてない規模でのチャレンジとなります。アサカ理研でのスキーム構築や技術開発はもちろんですが、自動車メーカーと手を取り合うことを目指し、原料供給という立場からの貢献に挑戦していきます。挑戦を続ける限り、可能性はどこまでも広がります。私たちは力を結集し、これからも無限へと挑み続けるのです。

布沢 剛

調査員の一言

時代が移り変わるなかで、アサカ理研の社是である「豊かな創造性を発揮し社会貢献を果たす」は、ブレない軸としてあり続けています。今回伺ったお話は、社是実現のために「今あるものでやってみる」というバラック思考を根底にチャレンジを繰り返し、それぞれに成功や失敗という決着をつけながら着実に歩みを進めてきた、アサカ理研の人々の一途さと堅実さの歴史のように感じました。もしも目の前の仕事のゴールが見えにくくなった時は、アサカ理研の軸を振り返りながら前向きに挑戦し、そこから得る成功も失敗も糧にして成長していきたいと思いました。貴重なお話をありがとうございました!